2020.10.03

硝酸態窒素とアンモニア態窒素

植物の育成には、窒素もまた欠かせない栄養成分です。そこで農業や園芸では窒素肥料を与えて根から吸収させるという方法がメジャーとなり、肥料における窒素成分の表示として、窒素全量/アンモニア性窒素/硝酸性窒素といったような種類があり、それぞれ用途により配合が異なります。

窒素肥料の中でアンモニア態窒素を主に好むのはイネのような酸性土壌に生息している植物です。それ以外の植物は硝酸態窒素を好みます。育てる品種によって、硝酸態窒素とアンモニア態窒素を使い分ければ農作物作りに良い影響を与えます。

アンモニア態窒素(アンモニア性窒素)は、アンモニアおよび水中のアンモニアイオンに含まれる窒素で、アンモニア塩となっているものを指します。自然界ではタンパク質やアミノ酸などに含まれる有機態窒素や尿素を、微生物が分解して生成します。肥料として土壌に撒くと、硝化菌がアンモニアを亜硝酸に変え、さらに硝酸に変えて植物に吸収されます。その過程で、土壌のPHが下がりますからアルカリ性に傾いている土壌の改良にも使われます。

硝酸態窒素(硝酸性窒素)は、化合物の中で硝酸塩として、水中では硝酸イオンや亜硝酸イオンといったような形で存在しており植物に吸収されやすい形態の窒素です。根から硝酸イオンが吸収され、アミノ酸やタンパク質など植物の体を作る材料として変換されていきます。アンモニア態窒素などの窒素化合物が酸化されてできる生成物でもあります。自然界にも存在しますが、雨水に溶けて河川に流入することもあります。摂りすぎることで人体に害を与えることがある物質のため、肥料等に含まれる硝酸態窒素で水が汚染されることも問題だと減肥対策などが求められています。

その硝酸態窒素は、多く与えすぎると植物の育成に使われずに残って苦味・エグみの原因となるアクになります。また前述のように人体には有害な物質なので、肥料を減らして人の口にできるだけ硝酸態窒素が入らないようにしたほうが良いでしょう。

 

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