2020.10.07

現代の肥料と硝酸態窒素

日本は古くから農業が盛んな国で、その歴史は2,000年以上に及びます。

当初は狩猟で生活をしていた民族でしたが、徐々に農耕が広まり、また大陸から稲作が伝わったことで食生活も大きく変化しました。農業に欠かせないものが肥料であり、古代日本では主に堆肥を使用していました。この堆肥とは枯草や泥のほか、動物の排泄物を混ぜて作るもので、微生物の力を借りる有機農法の一種です。

 

平安・鎌倉・江戸時代まで長き年月をかけて農業を守ってきた肥料でしたが、現代日本ではほとんどの地域で堆肥は使われなくなりました。1番の理由はやはり“臭い”でしょう。

堆肥は非常に強烈な臭気を放ちます。住宅地が広がるようになった現代日本では好まれなくなったというわけです。

 

 

では現代ではどのような肥料を用いているのでしょうか?

主に使用されているのは、効果に確実性が高い傾向にある化学肥料です。それまで多く使われていた堆肥とは違い、微生物の力を借りるのではなく、土壌を酸性からアルカリ性に変えて作物が育ちやすい環境を作り出します。基本は無臭であり、人口が集中している地域の農場であっても近隣に臭いによる影響を与える心配もありません。

現代の肥料の大半が化学肥料となり、一般家庭の菜園向けとしても利用されているほどです。大規模な農場であれば粉末状の肥料を撒いていくケースが多く、家庭向けのものは使いやすさを重視し液体で販売されているケースも少なくありません。これは自身で希釈をする必要がなく、アンプルに入っているので本数で作物に与える分量を把握できるというメリットもあります。

 

一見メリットばかりに見える化学肥料ですが、もちろんデメリットも存在します。使い過ぎれば肥料やけをはじめとする逆効果を生む可能性も否定できません。

また肥料には硝酸態窒素が含まれています。これ自体は野菜の成長に必要な栄養素でもあるのですが、根から吸収したにも関わらずその過程で使いきれない量の硝酸態窒素がある場合、そのまま溜め込む性質を持っています。この状態の野菜を人間が摂取すると、過剰に蓄積された硝酸態窒素が体内に取り込まれ、少なからず影響を与えてしまうのです。

そのため現在では、野菜に取り込まれる硝酸態窒素を低減するために、様々な研究や対策が行われています。

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