2020.06.16

抗酸化力と野菜

人間が生きていくために欠かせないものは様々存在していると思います。
そのひとつが酸素です。

呼吸によって取り込まれた空気中の酸素が体に入っていくと、一部は活性酸素と呼ばれるものに変化します。活性酸素というのは、他の物質を酸化させる力を強く持つ酸素のことです。その強力なパワーにより、体内でウイルスや細菌に対抗するといった効果をはじめ、人間の体を守る働きも持っています。

 

ただしそれはあくまで「活性酸素の量が適量であれば」の話です。活性酸素の量が増えすぎてしまうと、今度は細菌などの有害な物質だけでなく、正常な状態の遺伝子や細胞をも酸化させ、お肌のしわやしみが増えたり、疲れがとれなかったり、疾患を引き起こしたりなど悪影響を引き起こしてしまいます。

私たち人間の体には、元々、活性酸素に対抗するための仕組みが備わっています。ですが年齢を重ねることで、どうしてもそれが弱まってきます。また加齢だけでなく生活習慣によっても抗酸化力が低下してしまう傾向にあることも確認されています。

 

では、抗酸化力を高めるにはどうすればよいのでしょうか。

 

 

まずは生活習慣を見直し、活性酸素を発生させやすい行動をなるべく避けるようにましょう。

 

■活性酸素が増えやすい行動の例
・激しすぎる運動:運動も軽めであればよいのですが、激しすぎると活性酸素が発生しやすくなります。
・お酒を飲む:またお酒に含まれるアルコールを分解する際、活性酸素が発生します。
・タバコを吸う:タバコの煙には、活性酸素の発生を促す効果があります。
・ストレスをためる:ストレスがたまると、体内で活性酸素が発生しやすくなります。
・多量の紫外線を浴びる:紫外線に当たることで、皮膚の細胞などにおいて活性酸素が作られやすくなります。

 

 

合わせて行いたいのが、抗酸化力の高い食品、特に旬の野菜を積極的に摂取していくことです。1種類だけを摂るのではなく、色々な種類の野菜をバランスよく食べていくのが理想でしょう。

 

例えばトマト。トマトは元々南米のペルーやエクアドルなどアンデス山脈にある高原地帯が原産のナス科の野菜です。

日本では生のままサラダとしての食べ方やトマトケチャップなどがオーソドックスな印象ですが、イタリアのピザやパスタ、メキシコのサルサ、インドではカレー、ヨーロッパ地方ではスープなど世界各地で様々な利用がされています。トマトにはグルタミン酸、つまりうま味の成分が非常に多く含まれていることや、酸味などのバランスが良く魚や肉との相性も良いことが、これ程までに幅広く利用されている理由の一つではないでしょうか。

 

トマトの一番の特徴でもある赤い色は、赤い色素のカロテノイドによるもので、リコピンと呼ばれています。このリコピンはガン予防に効くとされていますが、まだまだ詳細なデータは分かっておらず、今後研究が期待されている分野でもあるでしょう。

ただ、高い抗酸化作用を持っており、動脈硬化を防いだり血圧を改善したり血中コレステロールを整えたり、糖尿病予防に効果があるとされるアンチエイジングのホルモンを増加させたりすることが認められています。また紫外線による活性酸素を排除するのでシミ・黒ずみを防ぎやすい、コラーゲンの生成を補助するなどの効能もあり、トマトに含まれているビタミンCと相まって美肌効果も認められています。

 

トマトは様々な品種が開発されており、甘味や酸味、大きさや形など調理法に合わせて選ぶとより美味しく食べられます。リコピンは脂溶性のカロテノイドですから、油を使った調理をすることで、より効率良く吸収することもできるでしょう。

健康には万能のように思えるトマトですが、尿酸値が高めの人は痛風の発作を起こしやすいという研究データなどもあります。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。摂り過ぎはよくありません。

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