免疫力低下の影響について
「免疫力」とは、人間の身体に備わった自己防衛システムのことであり、肉眼で見ることができない細菌やウイルス、埃やアレルギー物質などから人間の身体を保護しようとします。体内へ入ってくる異物を排除しようとしたり、異物を排除する働きを持った「抗体」を作ったりなど、その機能は多岐に渡っています。
もし免疫力が低下したら、人間の身体はどうなるのでしょうか?
免疫力は基本、年齢とともに徐々に低下していきますが、この他にも過度のストレスや生活習慣等の影響で低下することもあります。この低下によって、さまざまな悪影響が出てしまう可能性があります。
例えば風邪をひきやすくなったり、さまざまな感染症にかかったりするのは、自己防衛システムが正常に作動していないことが原因かもしれません。他にもケースにより肌荒れや花粉症やアトピーなどのアレルギー症状が出たり、疲れやすくなったり、お腹を壊しやすくなるなどさまざまな症状を引き起こす可能性があります。
免疫力を高めるには、まず腸内環境を整えるのが有効です。腸内には免疫に関わる細胞のおよそ6割が存在するとされるため、腸内環境の改善が健康へと繋がる可能性があるでしょう。暴飲暴食は避け、食生活を改善することから始めてみるというのもよいかもしれません。
腸内の免疫細胞を活性化させるには善玉菌を増やす必要があります。善玉菌を増やすには、善玉菌が好むエサとなる食べ物を摂取する方法が有効です。例えば、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌などはそれ自体が善玉菌ですが、他の善玉菌のエサにもなり、腸内環境の改善に大きく働きます。
他にも「ビタミンACE(エース)」とも呼ばれるビタミンA・ビタミンC・ビタミンEを適量摂取するのも有効でしょう。ビタミンAはカボチャやニンジン等に、ビタミンCはパプリカやピーマン等に、ビタミンEはホウレン草やブロッコリー等に多く含まれています。
また、免疫力の低下はストレスや睡眠不足などが原因で起こることもあるため、普段からストレス解消や質の良い睡眠を心がける努力も必要です。
免疫力を低下させない生活を送ることが、健康で若々しくいるための秘訣かもしれません。
食生活を改善し、適度な運動をするなど、ストレスフリーな生活を心がけるというのは、他にも様々なメリットを生むことでしょう。