からだを温める野菜と冷やす野菜
「野菜を食べると健康に良いから……」などの理由で、意識的に食事の中で野菜を摂取しようと心掛けている方も多いことでしょう。
ですがただ野菜を摂ればよいというものではありません。それぞれの野菜により含まれている栄養素は違います。バランスよく様々な野菜を毎日適量摂取することで、必要な栄養をカバーしやすくなり、免疫力アップも期待できるでしょう。
それが無理なくできるようであれば、今度は個々の野菜毎が持つ特徴に注目してみましょう。今回はその中でも「体を温める野菜」に注目したいと思います。
野菜だけでなく食材全般に言えることですが、青・白・緑などの食材は、身体を冷やす傾向にあります。そして赤・黒・橙色・黄色などの濃い色の食べ物は、身体を温めてくれる傾向にあります。
野菜の場合は根菜や色の濃い野菜は、身体を温めてくれる傾向にあります。ただしトマトは赤い食材にも関わらず体を冷やしやすい野菜である等、例外も少なくありません。
ではどんなものがあるかというと、ゴボウ、ニンジン、レンコン、たまねぎといった根菜が身体を温めやすい野菜といえます。
また色が薄い野菜には、レタス、ハクサイといった葉野菜などがあります。キュウリも身体を冷やしやすいということで、夏に食べたい野菜です。
ですがキュウリやハクサイ、ダイコンという体を冷やす野菜も、熱を加えたり、塩を加えたりすると、身体を温める性質をもちやすくなることがあります。例えば漬物があります。漬物は塩と圧力が加わるので、身体を温める作用や身体を元気にする作用が期待できると言われています。
また、熱い国が原産地の野菜は身体を冷やしてくれる傾向にあります。先に挙げたトマトは南米が原産の野菜ということで、まさにこれに当てはまりますね。