免疫力を高める食べ方とは?
健康に暮らしていくこと、それは多くの方の切なる願いです。
ですが様々な病の原因となるウイルスや細菌などは、マスクをしたり、手を洗ったり、うがいをしたりといった対策である程度は防げるものの、完全にシャットアウトすることは不可能だと言ってよいでしょう。
とはいえウイルスが体内に入ったとしても、必ず病気にかかってしまうわけではありません。なぜなら体には免疫という、病気を防ぐための機能が備わっているからです。この機能がしっかり働いているならば、ある程度は発症を防ぐことが可能となるでしょう。私たちが社会で生活していくためには、体の免疫力を高めることが非常に重要です。
免疫力を高めるための方法のひとつが、必要な栄養素をしっかりと摂取することです。脂質や糖質を摂りすぎないようにしつつ、質の良いたんぱく質やビタミンなどをとれるよう、バランスよく様々な食材を摂取していくのが理想でしょう。
中でも免疫力UP効果を強く期待できる野菜のひとつがアブラナ科の野菜であるキャベツです。栄養素が豊富で1年を通して入手しやすく、利用方法も幅広い野菜なので、毎日の食卓にも取り入れやすいですね。
ビタミンC・K、葉酸を多く含み、胃腸薬でお馴染みのキャベジン、ブロッコリーと同じようにアブラナ科が持つがん予防の効果などを持っています。
キャベジンは正式名称がS–メチルメチオニンという物質で、正式なビタミンではないもののビタミンUという別名もあります。同名の胃腸薬の成分にもなっていますが、胃酸の分泌を抑えることで胃粘膜の修復を補助し、胃潰瘍の防止に役立ちます。
生後3ヶ月くらいまでの授乳中のお子さんがいる場合には、母乳を通して乳児のお腹の中でガスが発生することがあります。気にしないお子さんもいますが、苦しくなったり不快感からよく泣いたり場合がありますので心配な場合は控えた方が良いかもしれません。
キャベツが玉のような形状をしているのは、葉の外側(裏側)に成長ホルモンが偏っているからで、外側に見えている葉が先に育った物で内側から次第に出葉するので、キャベツ選びの際は大きさではなく重量感のある物が良いでしょう。
キャベツにはえぐみなども無く葉部分は柔らかいので利用がしやすいのも利点です。生のままでも食べられることが多く、千切りにしてサラダにしたり、乱切りにして味噌や塩など濃い味のタレをつけたりする場合が多いですが、生のままでは食物繊維が消化しづらいので食べ過ぎには注意が必要です。
その他加熱する方法では、ロールキャベツなどの煮物や焼きそば・お好み焼きなど炒め物、浅漬けなどの漬物などにも利用され、近年ではタジン鍋などを利用した蒸した食べ方も人気です。手を加えると硬い芯の部分も柔らかく甘くなるのでおすすめです。