2020.06.10

水耕栽培ってどんな栽培方法?

「野菜栽培」と聞いて、どんな光景を想像しますか?

 

・広々とした畑の土の上で育つ野菜。
・お庭の片隅に作られた家庭菜園内で育つ野菜。
・ベランダ菜園としてベランダに置かれたプランターで育つ野菜。

皆様それぞれ思い浮かべるものは違うでしょう。

 

ここで例として上記に上げた3つの光景には、共通点があります。

それは、基本は全て「主に土の上で野菜が栽培されている」ということです。
「土耕栽培(どこうさいばい)」と呼ばれる栽培方法ですね。

土耕栽培で野菜を安定して上手く育てるには、肥料などを利用して環境を整える必要があります。整えるべきものとしては、土の酸度や通気性、保水性や保肥性といったような条件です。これは1度行ったら終わりというわけではなく、定期的に調整しなければなりません。環境によってはビニールハウスを使い、雨風を防いだり、温度調整を行ったりする場合もあります。

 

野菜に限らずほとんどの植物を育成する上で、土というのは必要不可欠なものだと言っていいでしょう。ですが本来であれば土が必要でも、土を使わずに育成する方法も存在しています。それが「水耕栽培(すいこうさいばい)」です。

 

 

水耕栽培は、土の代わりに液体を用いて栽培する方法です。
大きく分けて「太陽光型」と「人工光型」があります。前者はハウス栽培などで自然の太陽光を活かして行われる手法。後者は建物内でLEDライトや蛍光灯などを用いて行われる手法です。

この時に使われる液体は、野菜が育つ上で欠かせない養分を水に溶かしたもの、いわゆる「養液」(もしくは培養液などと呼ばれることも)であることから、「養液栽培(ようえきさいばい)」という別名もあります。

 

 

土耕栽培、水耕栽培、どちらの方法にもメリットやデメリットがあります。

 

土耕栽培のメリットとしてまず挙げられるのは、そのやり方が普及していることにあるでしょう。
例えば「新たに野菜を育て始めよう」と思った人が、栽培方法について調べようとした場合、土耕栽培については昔から一般に広く行われていることから情報を集めやすいです。水耕栽培は土耕栽培に比べればまだまだ行っている方が少ない方法であることから、これに関する情報発信を行っている方も少なくなってしまいます。そのため情報を集めるのが少し困難になってしまうのではないでしょうか。

普及したやり方だからこそ、土耕栽培に必要なアイテムの入手もしやすいはずです。肝となってくる土の調整についても、既にプロが調整した状態の肥料が簡単にホームセンターや通販などで入手可能となっているので、それなりの状態にするだけであれば、そこまで知識は必要ないかもしれません。

 

水耕栽培のメリットとしては、比較的に安定した栽培が可能であることがあるでしょう。
一般的に水耕栽培は、建物内やビニールハウス内で行われます。そのため、屋外の畑での栽培に比べれば雨風にさらされる確率は低く、天候や災害に影響されにくくなります。害虫もつきにくく、それによる被害も少なくなります。そのような理由により常に一定の収穫量を見込めることから、収益も安定させやすくなります。

その反面、水耕栽培というのはまだまだ確立され切っていない分野です。栽培のコストだけでいえば、屋外での栽培よりも高くなってしまう傾向にあるのは否めません。とはいえ裏を返せば、今後も伸びしろが大きい分野だとも言えるのです。

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